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□ 塩化ナトリウムの電気分解 |
塩化ナトリウムの水溶液中では 2NaCl 2Na++2Cl− となり
多量のNa+とCl−発生。
又ごくわずかだがH+が減少し H2O H++OH− となり平均状態である。
このことからH+が減少する結果、平均は右に移動しOH−が増加する。
そのためCl−が減少しOH−が増加しNaOHの溶液になる。
又この水溶液では PH11〜 2NaCl+H2O= NaClO+NaCl+H2
と電解酸化を起こしている。
またこの水溶液には、HClが最初から添加されていることから PH5.5〜7となっている。
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結 論 |
したがって、この水溶液は、「歯科用アンチホルミン」次亜塩素酸ナトリウムに塩酸HClを水で薄めると生成が可能であることが分かる。水にHClを添加するとOHラジカルが簡単に上がりHClのPHは1であることからNaClOそのもののPH11を5.5〜7に落とすことにより安定している。しかし下記のようにかなりの毒性があるので注意が必要である。 |
毒 性 |
これを常用する洗濯婦に皮膚炎が見られ、また本品は、感受性を有するといわれる(Pauy,F.A;Industrial Hygiene andToxicology, 2nd Ed,1962)また、本品を含有するJavel液を摂取すると、咽頭及び食道に不快症例を起こし、体重抑制がみられた。 |
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吉川ら:衛生試験所報告書98.62(1980)より引用 |
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